夜の雲に半分隠れる月を見て、その明るさを実感しました。晴れ牛乳です。
以前の記事でも書きましたが、実は夏コミに当選していたので7月中は原稿作業に向き合っていました。その最後の入稿作業中に悲劇が起こったので、その時に得た悲しみと教訓を忘れないためにも、ここにまとめようと思います。
今回の印刷所はねこのしっぽ様にしていたのですが、夏コミの通常入稿の締め切りが7月28日の11時だったので、社会人にとっては実質27日の寝るまでが締め切りというスケジュールでした。
今まで複数人で本を作る経験はあれど、全てを自分の手で完了させる経験はなかったので余裕を持ったスケジュールを組んだつもりでした。しかし表紙一枚仕上げるのに1週間丸々使うハメになったので、27日の夜ギリギリまで作業が後ろ倒しになってしまいました。本文が書きあがり、表紙のCMYK変換が完了して、あとは入稿するのみとなった場面から悲劇が始まります。
今回が初めての入稿作業だったので、私はここで初めて知ったのですが、本を作るためにはまず印刷費の支払いをしてから原稿データをアップロードします。支払いについては問題なく指定された内容を入力するだけだったのですが、いざアップロードする時になって本文データのpdf入稿の注意点として「フォントの埋め込み」をする必要があることをここで知りました。この作業自体は対して時間がかかるものではないのですが、なにぶん初めての入稿で失敗したくないという緊張感から、かなり慎重に作業を進めていたため非常に時間がかかりました。ちなみにこの時点で午前0時半くらいだったと思います。そしていざ本文をpdfに変換するときになって、うまくpdfが開かない不具合が発生したので一旦PCを再起動することにしました。
Windowsボタンを押し電源メニューから再起動を選択しモニターが暗転した直後、視界も暗転しました。最初は何が起こったのか理解できませんでした。数秒経って停電が発生したことを認識しました。とはいえ、実は以前古戦場を走っていた時も突然ブレーカーが落ちた経験があったので、この時点では「またブレーカーが落ちたのか……データ飛んでたらやだなぁ」程度に考えて、スマホのライト片手にブレーカーを上げに向かいました。しかし、そこにあったのはしっかりと上がった状態のブレーカーです。そして再び思考がフリーズしました。
「ブレーカーは上がってるな?なら何故電気が落ちたんだ?」と暗闇の中ブレーカーを照らし続けていたのですが、ここでようやく停電が発生した可能性が頭の中に浮かびます。この時の頭の中は「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」と狼狽える自分が半分と「Twitterに今の状況を実況したら盛り上がるかな?」と現実逃避を始める自分が半分で変に冷静なパニック状態というよくわからない心理状態でした。
「ブレーカーは上がってるな?なら何故電気が落ちたんだ?」と暗闇の中ブレーカーを照らし続けていたのですが、ここでようやく停電が発生した可能性が頭の中に浮かびます。この時の頭の中は「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」と狼狽える自分が半分と「Twitterに今の状況を実況したら盛り上がるかな?」と現実逃避を始める自分が半分で変に冷静なパニック状態というよくわからない心理状態でした。
この時から一人でいることに耐えられなくなり、さっきまで作業通話をしていたオタクにスマホからディスコにつないで開口一番「停電したわ」と伝えました。そしてそこからが地獄の始まりです。
まずは今の状況を正確に把握するため一旦部屋を出てマンション全体の電力状況を把握しようとしたのですが、廊下の蛍光灯はおろかエレベーターすら消灯しており、ここで完全に停電という事実を受け入れることになりました。そして、徐々に上がる室温に気が付き、真夏の夜にエアコンがストップするという危機的状況に初めて意識が向きました。とにかく冷蔵庫と冷凍庫は開けないようにして、蛇口をひねって水が出ることに安堵しながら水分補給をした後、一回作業通話から抜けて管理会社に連絡をしました。緊急時の対応のために24時間対応してくれる人がいることは電話をしてから知りました。とりあえず現状を伝えたのですが、停電の場合は電力会社の対応になるため明日以降になるとのことで、とりあえずお礼を言ってからもう一回作業通話に戻りました。
この時既に1時過ぎであり、停電が自然に戻るのを待つか、諦めて不貞寝するかの二択を迫られていましたが、いかんせん興奮とパニックが同時にやってきたような状態でしたので、この時間に作業通話にオタクが来る度に全員に同じ状況を説明をして平静を保とうとしていました。
そこから布団の上でじたばたしたり、Twitterを眺めて落ち着こうとしたりして気を紛らわせていたのですが、一向に復旧する気配もなく1時半を回ったので流石に諦めて寝ようかなという気持ちが強くなりました。しかしここで印刷費の振込が完了していることを思い出します。つまりここで諦めて寝た場合、締め切りギリギリに支払いだけ済ませてデータの入稿を締め切り過ぎてから行う化け物が誕生してしまうのです。
正直に「いや~支払い終わった後にデータ入稿しようとしたら停電して入稿できなかったんですよ~はっはっは!」なんて言おうものなら間違いなく白い眼を向けられることは火を見るよりも明らか。されど現状打てる手もなし。うんうん唸って、よし諦めようと布団に横になったとき、視界が急に明るくなりました。
正直に「いや~支払い終わった後にデータ入稿しようとしたら停電して入稿できなかったんですよ~はっはっは!」なんて言おうものなら間違いなく白い眼を向けられることは火を見るよりも明らか。されど現状打てる手もなし。うんうん唸って、よし諦めようと布団に横になったとき、視界が急に明るくなりました。
そう、急に電気が復旧したのです。この瞬間も正直すぐには状況を理解できませんでした。しかし、今まで止まっていた家電が一斉に動き出し、静かな環境音が部屋に戻ってきたことが耳に入ってきたことではっきりと理解できました。文明が戻ってきたのだと。
そこからは大はしゃぎで管理会社に連絡し、復旧した旨を連絡してから、付き合ってくれたオタク達にも感謝の言葉を伝えました。不貞寝せずに済んだのは何度も同じ話に付き合ってくれたオタク達のおかげに他なりません。再起動したPCの中を見てもデータが飛んでないことが確認できたので、フォントの埋め込みが正常にされていることを確認して、用意したデータを入稿し、無事脱稿しました。
そこからは大はしゃぎで管理会社に連絡し、復旧した旨を連絡してから、付き合ってくれたオタク達にも感謝の言葉を伝えました。不貞寝せずに済んだのは何度も同じ話に付き合ってくれたオタク達のおかげに他なりません。再起動したPCの中を見てもデータが飛んでないことが確認できたので、フォントの埋め込みが正常にされていることを確認して、用意したデータを入稿し、無事脱稿しました。
今回の件で締め切りに余裕を持ったスケジュールを組むことの重要性を改めて認識しました。実は以前に複数人で本を作ったときも、自分の原稿が完成したタイミングでSSDが焼き切れてデータが吹っ飛んだことがあり、それ以降外付けのHDDやクラウドにデータを分散して保管するようにしていたのですが、停電が発生してしまうとバックアップになんの意味もありません。
締め切りギリギリの入稿は避けて余裕をもって入稿しましょうというのが今回の学びです。どんなに当たり前のことでも、いざ経験しないとその言葉がどれほどの重みをもって生まれたのかを理解することはできません。これを読んでくださった方が同じ不幸に見舞われないことを祈りつつ、この話の締めとさせていただきます。
締め切りギリギリの入稿は避けて余裕をもって入稿しましょうというのが今回の学びです。どんなに当たり前のことでも、いざ経験しないとその言葉がどれほどの重みをもって生まれたのかを理解することはできません。これを読んでくださった方が同じ不幸に見舞われないことを祈りつつ、この話の締めとさせていただきます。
ちなみにそんなドタバタを経て出る本は夏コミの1日目東メ44aで頒布させていただきます。少しでも興味を持っていただけましたらすぐ下にサンプルを置いてますので是非見ていってください。グラブルのゼタとシャルロッテが大整理で相部屋になって一緒にお出かけするお話です!
それでは~
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